<85点> 納得の理論。高速リスニングと笠原訳の2本立て

初級〜中級者向け。
英語の語順を意識した笠原訳で構文を理解し、通常の2倍の速さで流れる英文を聴いて瞬発力を鍛えるというものです。日本語の語順と英語の語順は全く異なるもので、いちいち英語→日本語への訳をしながら英文を聴いていたら間に合わない。he gave me a present that he bought yesterday.という文章があったら、「彼は昨日買ったプレゼントを私にくれた。」ではなく「彼はくれた。私に。プレゼントを。彼が昨日買った。」といった感じ。この笠原訳を駆使しつつ、高速のスピードで流れる文章についていければ自然と通常のスピードの英文は理解出来るようになる、といった趣旨であると思います。
確かに、英文をまるごと日本語訳にする必要がないので英文を理解するのに時間がかからないし、早いスピードの英文を理解することで遅い英文を理解するのが容易になるという理論はよくわかります。映画やニュースで流れる早口の英語が聴き取れない、また、聴きとっても、訳す前に次の言葉が発せられているので結局話がわからなくなってしまうことも多いと思いますが、この本を使い続けて脳と耳を鍛えていけば、そのうち早口の英語も聴き取れるのではないかと思えてきます。
私はまだやりこんでないので、結果は出ていませんが、試してみる価値はありそうです。結果が出たら、このページで追記したいと思います。
不満なところはＣＤの内容ですね。英文をもっとたくさん入れて欲しかったです。 あと、通常の高速でない英文の速度が普通より若干遅いです。

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